
国土地理院 基盤地図情報を元に作成
東京の段彩図。段彩図というのは標高毎に色分けをした地形図の一種。赤系統を高い標高に、青を低い標高に設定するのが一般的だが、ここではあえてそれを逆転している。
色相を逆転することで、水害の危険度合いが一層視覚化されてくる。墨田区や江東区のいわゆるゼロメーター地帯が明瞭になる。
興味深いのは比較的最近できた埋立地は、近代以前の埋立地/干拓地と比べて標高が高くなっているあたりだろうか。13号地などは山の手とかわらないくらいに盛り上げられた部分もみられる。ゴミの山ではあるのだが。
目黒区や港区に拡がる谷が血管のようで興味深い。この川をシン・ゴジラが遡上していったわけだが、この地形自体、ゴジラに勝るとも劣らないグロテスクな形象を有しているあたりに表象のゲニウスロキを感じる。