
国土交通省国土政策局国土情報課 国土数値情報 1kmメッシュ別将来推計人口(H30国政局推計)をもとに作成
図1は国内を 1km のグリッドで区切り、その1区画内毎の人口を表した図である。なお、データは2015年の国勢調査の統計値である。色づけを線形に行っている(人口の変化に対する色相の変化を一定にしている)ため、極端に人口密度の高い首都圏、関西圏、名古屋が色づいて見える程度でその他の地域はよく分からない。かろうじて福岡あたりが光っているだろうか。

国土交通省国土政策局国土情報課 国土数値情報 1kmメッシュ別将来推計人口(H30国政局推計)をもとに作成
そこで、人口の常用対数に比例するように色合いを変化させてみると図2のようになる。国土における人口の夥多が図1の場合よりも明瞭になる。
ここでいくつかの事が観察される。人の住む範囲は概ね海岸沿いであること(海岸線は描画していないが、一部の地域を除けば海岸線が見えている)。東京、大阪を中心に内陸まで人が住んでいるということ。沖縄の人口密度は首都圏のそれに近いこと(ただし対数をとっていることを忘れてはならない)。福岡-久留米 - 柳川一帯に人口が帯状につながっていること。東京 - 宇都宮 - 仙台 -盛岡あたりまで同様に帯状に人が高密度に住んでいることなどなどである。
東京から盛岡までの帯は調度北陸新幹線の路線と一致する。陸地で黒いままの範囲は人が住んでいない場所。概ね高い山脈なわけだが、未だに新幹線や高速道路などのインフラストラクチャーが整備されきっていない、近いのに遠い地域が点在する状況が憂慮される。 無論、むやみやたらと箱や道を作ればいいということではない。
なお、下図の作成には QGIS を使用している。